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仙台第5回練習報告

昨夜8月14日、戦災復興記念館にて第5回仙台練習をいたしました。
出席者は男声24名、女声38名の合計62名でした。。赤崎夫妻作成の音取り用CD、皆さん感激して受け取っていました。

本日は
(1)「海はなかった」
(2)「走る海」
(3)「少年時代」
(4)「明日にかける橋」
(5)「君をのせて」
を練習しました。
全体的注意は以下のとおり。
  • もっと指揮を見ましょう。見ないとテンポの細かな揺れを表現できません。
  • ヴィヴラートを取りましょう。大人数になるとハモリません。
  • 音の動きをもっとはっきり動きましょう。ポルタメントは指示ある部分以外、禁止です。
  • 母音の発音を、もっと表現に即したものにしましょう。とくに明るすぎに注意。
  • 音の立ち上がりをもっと早くしましょう。フレーズの入り、そしてフレーズに入ってから遅いです。

事務連絡としては以下の2点です。
  1. NY参加表明者が仙台54名、東京39名の計93名になったことが報告されました。申込金2万円の未納者も含む数字ですが、たいへん心強い数字で、嬉しい限りです。
  2. 旅行スケジュールの概略とオプションをアナウンスし、オプションに対するアンケートを配布しました。

次回の仙台練習は9月5日(日)2時〜5時、旭ヶ丘青年文化センター第1練習室。
岡ア先生オペラ演出のため、末光が指導します。
練習曲目は Ezekiel、青葉城恋歌、海の匂い、走る海、明日に架ける橋 の予定。

以上です。

末光眞希 


末光さんの報告でもう充分なのですが、持ち回りで報告を、と指名されましたので、とりとめのない「感想」を書いてみました(実行委員:山江)。

 前回の階段教室から一転、最初の練習が行われた戦災復興記念館に戻ってきました。岡崎先生も元気にご出席です。ピアノも、やっとグランドピアノが使えます。この会場、なぜかそのピアノはステージの上に固定されていて、移動することはできません。最初のうちは、岡崎先生はフロアに座って、ピアノを見上げるような形で指揮をされていたのですが、そのうちに、これではじれったいと、先生もステージの上に上がられてしまいました。そうなると、フロアのテーブルの上に置いてある譜面が見えませんが、そんなことはお構いなし、完全に暗譜での指導が始まります。
 そんな気合が入るような要因は、参加者にもありました。前回少なかった男声、特にテナー・パートが、今回は出席者が大幅に増えて充実していたのです。響きのよいこの会場いっぱいに、バランスのとれた合唱が鳴り渡ります。

 1曲目は、組曲からの「海はなかった」。まず、全体が3つに別れていることをきちんと意識することの確認です。かなり歌いこんでいるようで、音自体はほとんど問題なくとれていますから、岡崎先生も表現に関しての突っ込んだ要求を連発します。特に「B」の前での楽譜にはないラレンタンドには、「指揮を見ないと、ここは出来ません」と、厳しいお言葉です。しかし、何度も何度も繰り返しているうちに、みんなの息は次第に合ってきて、最後には指揮者と団員との見事なコミュニケーションが出来ていたのではないでしょうか。

 次は、やはり広瀬量平の、かなりの難曲「走る海」です。しかし、前回の初練習では三連譜のリズムに全く乗れなくてかなり悲惨な状態だったものが、今回は見違えるような出来に変わっていましたよ。各自の個人練習の賜物でしょうか。一人一人のこの演奏会に向けてのポテンシャルはかなりのものがある、と見ました。中間部、変ロ短調に変わったあたりからのハーモニーも、とても渋く決まっていましたよ。途中で出てくる「あのあさやけ」(58小節目)というテナーのパートソロも、前回は音もとれない状態だったものが、今回は岡崎先生から「素っ晴らしいね〜!」と絶賛されるほどになっているのですから、すごいものです。54小節からテナー→アルト→ベースと受け継がれる「うねりよ」というフレーズで、ベースだけが何回歌っても遅れてしまっていたものが、最後の合わせでは見事に決まっていたのも、感動的でした。

 次は、「Favorite Songs」からの曲です。まずは「少年時代」。よく知っている曲ですが、岡崎先生の編曲は一ひねりあって、そう簡単に歌いこなせるものではありません。その、問題の「ルルル」、「ラララ」あるいは「ルララ」(この歌詞の違いだけで、もうめげてしまいます)のシンコペーションでは見事に合唱が崩壊、これはしっかりパート練習を行ってリズムを体に覚えさせる必要があるでしょうね。実は、この曲は何年か前の「コール青葉」でのレパートリーでした。もちろん、アレンジは全く同じ。しかし、その時にもこの部分にはかなりてこずった記憶がありますので、ひたすら頑張るしかありませんね。

 そして、これもおなじみの「明日に架ける橋」です。思い起こせば何十年か前、岡崎先生が仙台放送合唱団で初めて「ポップス・コンサート」を行った時の曲ですよ。今回集まったメンバーの中にも、その時にこれを歌った人がいるはずです。言ってみれば、今回のカーネギー・プロジェクトの萌芽とも言うべきコンサートでの曲、その時と、アレンジは若干変わっていますが、それだけの歴史的な重みを感じられるだけの深みを、この曲で表現出来ればいいですね。

 最後の「君をのせて」を練習する前に、来月に予定されているオペラ「鳴砂」について、仙台オペラ協会の方からの説明がありました。「萩」のメンバーにも出演者がいますし、なんたって作曲と、そして演出が岡崎先生です。これは、見に行くしかないでしょう。ですから、「君をのせて」は時間切れで1回通しただけでしたが、これはすんなり歌えたようです。

オペラ「鳴砂」のご案内は、こちら