練習日程 | 練習報告 | 地図 | 楽譜の訂正 | 資料 | ブログ | 歌い方のポイント
トップページメッセージ>岡崎先生からの呼びかけ
合唱を愛する素晴らしい仲間と一緒に NY へ!


 白田正樹くんから「 合唱団を編成してNYに来てよ」と声がかかりました。白田君は私と同じ、東北大学男声合唱団の出身で、現在NY在住、活躍中の人です。「カーネギーホールで歌いませんか」と云うお誘いです。
 「カーネギーホール」はご存知のようにNY屈指の、いやアメリカを代表する音楽の殿堂です。堂々としたルネサンス風の外観を持ち、一方、ステージの、あの丸みを帯びた構造は、そこで演奏される音に優美さ、高雅さを与えてくれる、そのようなホールです。誰もが憧れるそのホールで「素晴らしい仲間」と、合唱を披露することが出来るなら!と、お引き受けしました。

 私が常々「素晴らしいコーラスの仲間」と誇りに思っている人は、仙台に、いわきに、東京に、そして全国の各地に・・・と大勢です。合唱を愛し、その練習にひたすら取り組む、熱い心の人たちばかりです。一人でも多くの、この「合唱を愛する素晴らしい仲間」と一緒に、白田君がセットしてくれる「カーネギーホール」へ行きたい!と思います。

 白田正樹くんからは、男声のステージ一つ、混声を二つ、の三つのステージを持って来て欲しいと言われました。NYに行くに当たり、白田正樹くんの考えを大事にしながら、一緒に行く皆さんにお勧め出来る曲、皆さんと一緒に練習に打ち込みたい曲を集めました。考え抜いての選曲です。皆さんとの練習に充分耐えうる内容で、「熱い心」で歌うべき曲ばかりで構成しました。

 男声合唱のステージは、間宮芳生さんのコンポジションの3番です。日本に伝わる音素材を取り入れて作曲された間宮さんのこの曲は、私達に「日本人の血」を沸騰させて表現することを求めて来ます。しっかりと構築して歌い上げることができれば、日本人の鼓動、情念をNYの人々に訴えることの出来る最高の曲となることでしょう。

 混声のステージの一つ目は広瀬量平さんの作品4曲で纏めました。広瀬さんは、間宮さんと同じく、日本の作曲界の重鎮です。どの曲にも広瀬さんの人間への「優しさ」と「厳しさ」の想いが巧みに織り込まれている曲です。曲の内側にどれだけ迫ることができるかが、広瀬さんの曲を歌うにあたっての私達の課題です。

 二つ目の混声のステージは、日本の佳曲とアメリカの佳曲4曲ずつで構成しました。声を自在に使って表現したいと考えております。学院グリーの竹花さんのアレンジで愛唱されている「斉太郎節」も取り入れました。アンコールも日米の曲を1曲ずつ用意しています。2曲とも歌えれば良いのですが、その時間があるかどうか、白田君は心配しております。

 大勢の合唱人が集まって欲しいと願っております。お一人お一人の素晴らしさを周りに沢山ばらまいて下さい。そして普段一緒に歌ったことのない人達から様々なものを吸い取って下さい。
 練習には全力を傾けましょう。音楽の深さ、高さに一歩でも近づくことが出来るよう、懸命に格闘をして行きましょう。同じ曲を、同じ場所で、汗まみれで稽古をしつつ、「素晴らしい仲間」達と感動の一瞬一瞬を創り出すことが出来たならば、こんな喜びは他にあるまいと思って居ります。


岡崎 光治