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トップページメッセージ>白田正樹さんからの呼びかけ
Carnegie Welcomes You !


ルービンシュタインがリハーサルでカーネギーへ向かう途中で、「すみません、カーネギーホールへはどうやって行くんですか?」"Pardon me, Sir, but how do I get to Carnegie Hall?"と道順を尋ねられたのにこう答えた。「練習して練習して、さらに練習しなさい。」"Practice, practice, practice!"
この話はあまりに有名ですからご存知の方も多いでしょう。一説では、これはルービンシュタンではなくてバイオリンの巨匠ハイフェッツの話だと云われていますが、どちらにしてもこのエピソードたぶん実話ではないでしょう。いわば、ルービンシュタインやハイフェッツ程の天才にしても、カーネギーで演奏できるためには「ただ練習あるのみ」として若い音楽家たちを鼓舞する例えであり、また"カーネギーへの道のり"はそれほど遠い、とする例えでもあるのです。

私は3年前に初めてカーネギーのステージに立つことが決まった時、この話を思い出し思わず身震いしたのを思い出します。そして実際にステージに立った時の感激は一生忘れることが無いでしょう。不思議なことにステージから見ると2,800人も入るバカでかいホールという感じではないのです。5階まである客席はまさにステージに迫ってくるようで4階や5階にいるお客さんもすぐ近くにいるような気がするのです。勿論これは錯覚以外のなにものでもありません。なぜなら4階や5階の客席から見下ろすステージはあまりに遠く、あまりに小さいからです。 そして、その音響。ゲネプロの時私は客席の奥に下りて、これ以上は無理というくらいのピアニシモを合唱団に要求しました。これが耳を澄ますと天井からちゃんと聞こえてくる。まさに絶妙の響きなのです。やっぱりカーネギーには魔力がある、と思いました。だからこそ一世紀以上にもわたって音楽の殿堂として世界に君臨しているのだと納得もしたのです。

そして私は、このカーネギーの感激を、遠い故郷仙台でそして日本で知り合った歌う仲間たちと分かち合う事ができたらどんなに素晴らしいだろう、と思ったのです。このプロジェクトはそんな"思い(夢)"から企画されました。そして今それが実現しようとしています。幸い仙台では私が尊敬してやまない作曲家の岡崎光治先生が頑張っていらっしゃいます。そして末光さんをはじめとして彼をサポートする大学時代の合唱団の優秀な先輩や後輩たちが回りを固めてくれることになりました。東京や(今私の実家がある)いわきにも協力を惜しまない力強い仲間がいました。こうした奇跡ともいうべき偶然が重なって遠い道のりの向こうにカーネギーの姿がはっきり見えてきました。

皆さん、一緒に"夢"を実現させましょう!
練習して練習して、そして練習してNYに乗りこんで来てください。
カーネギーは来年5月20日に皆さんを喜んで迎えてくれるでしょう。



Japan-US Chorus Festival @ Carnegie
Music Producer
白田 正樹